こんにちは!
CRAFITHOUSE
建築ディレクターの清水です。
7月上旬
日本海側を中心に強雨との予報になっていますが、去年の様な災害にならないか心配している今日この頃です。
皆様はどうお過ごしでしょうか?
「災害」というワードは、家づくりを進めるにあたっても、非常に意識されるポイントかと思います。
▼「災害」 → 「地震」
地震大国、日本では数々の大地震も起こっており、近年も不安をあおるようなニュースや情報も多いですね?
実際、福井県はどうでしょうか?
福井県の大地震と言えば、1948年6月28日坂井市丸岡町付近を震源とした「福井地震」
地震の規模はM7.1、当時の最大震度6を記録しています。
熊本地震、阪神淡路大震災級の地震が福井県でも起きた歴史がある事実と、今後も起こる事を想定し備えておく事が重要です。
▼地震に強い家づくり
地震に強い家づくりって何でしょう?
耐震等級2、3
を取得する家が、強い家でしょうか?
出会うお客様で耐震を意識されている方が使うワード
「耐震等級3を取りたい!」
但し、実際に耐震等級を取る事の、メリット、デメリット
それ以前に地震に強い家を正しく理解されていない方が多い印象です。
まずは、耐震に対する考えかた、耐震等級って何かを理解してから取得する事をおススメします。
▼耐震等級
耐震等級って何?
下記の図は耐震の事を調べている方にとっては、
今更、説明を受けなくても、
理解しています清水さん!
そんな事、常識ですよ清水さん!!
と言われる様な基本的な情報だと思います。
耐震等級1 | 震度6~7で即時倒壊しない強度を有する一般的な住宅 |
耐震等級2 | 耐震等級1の1.25倍の強度を有し、病院や学校に求められるランク |
耐震等級3 | 耐震等級1の1.5倍の強度を有し官庁、消防署、警察署などに求められるランク |
耐震等級1が建築許可を得る為に必ず必要な耐震基準
耐震等級2と3は住宅審査に係る、書類作成と性能評価証明を発布する事が必要なため、申請費がかかります。
耐震等級を取得するためには、建築コストも自ずとアップします。
建築コストをアップして、耐震等級を取得すると、それで安心は買えますが、本当に地震に強い家なのでしょうか?
▼まずは地震に強い家の特徴を理解する
1.シンプルな家の構造
間取りを考えた際に、自分の間取りの理想があると思います。
テトリスの様に好きに組み合わせて、凸凹の家が完成した場合、バランスが悪くなるため、耐震強度は弱くなります。
なるべくシンプルに考えた間取り計画、シンプルな形が倒壊リスクを減少させます。
2.家の質量が小さい
地震のエネルギーは家の重さによって、揺れる大きさに違いが生まれます。
近年、屋根材はガルバリウム鋼板が多く、屋根の重さも軽くなってきていますが、
瓦屋根を選定するだけで、地震が起きた際の揺れる幅は大きくなります。
電気代の高騰も踏まえ、太陽光を設置する家が多くなり、
福井県においては雪国のため、積雪がある事も考慮に入れて、一般地域よりも屋根が重くなる事を想定し、地震に対する備えが必要になります。
3.家の高さが低い
振り子の原理で、背が高い方が当然、揺れやすくなります。
小学生の理科の実験などで必ず学習する事なので、自ずとイメージが出来るはずです。
強 平屋 > 半平家 > ニ階建て > 3階建て 弱
総二階建ての家は、1階に広いLDKを作り、2階に壁で仕切った居室を作るので、自ずと2階が重くなります。
重心点が上に上がるため、自ずと揺れやすい家づくりが多くなってしまっているのが現状です。
土地の大きさにはよりますが、弊社はなるべく1階に重心を置いた家づくりを推奨します。
4.土地の地盤が強い
エリアによって、地盤の強度は変わります。
地盤を調査し、地盤が弱い場合、地盤改良が必須工事となります!
福井県の平野部は地震に強いとは言い難いエリアです。
敦賀市など原発が作られているエリアは、例外的に強い地盤ですが、強い地盤のエリアを探し、家を建てる事はなかなか出来ないため、地盤改良はかならずあるだろうという認識が必要です。
5.工法の選定
日本は木造住宅が主流です。
木造は、鉄筋コンクリートなどの現代建築よりも質量が軽く、地震の揺れに対し粘りもあり、コスパが良いのが特徴です。
木造住宅の工法については、近年日本において、様々な工法が開発されています。
工法の選定が非常に重要で、地域性を考慮した性能である事、一度の地震だけに耐えれる事を考えた性能ではなく、人生100年時代、100年の間に複数起こるであろう大地震に耐えれる、耐震性能が持続化する工法選定が必須となります。
▼耐震の計算の種類
1.壁量計算
耐力壁と呼ばれる、壁量のバランスをみる計算
建築基準をクリアする基本的な計算です。
但し、この計算だけでは耐震等級を取得出来ません。
2.構造計算
基礎の形、床、屋根の強度、構造材の接合部まで総合的に検討
耐震等級2.3を取得するために必ず必要な計算。
3.許容応力度計算
構造計算+家にかかる固定荷重、積載荷重、長期荷重、短期荷重を想定した詳細な計算。
長期優良住宅の耐震等級2は許容応力度計算が必須。
3の許容応力度計算は、多角的に家に対する負荷を想定し強度を確認しているため、一番信頼出来る計算と言えます。
▼耐震等級のメリット、デメリット
1.メリット
・地震保険が安価になる
・性能評価証明が取得出来るので家の価値が上がる
・耐震等級が2.3である事の安心を買える
2.デメリット
・建築コストが上がる
・申請費がかかる
・リフォーム、リノベーションをした際に、改めて構造計算が必要な場合がある。
・建築コストを抑えながら、コスパ良く取得を検討する場合、間取りの自由度、縦方向、横方向の制限をもうける事により、結果、閉鎖感が生まれる。
メリットとデメリットを理解しながら、耐震をアップさせる為に何が重要なのかを考えて見て下さい。
▼クラフィットハウスの推奨する3つの事
1.シンプルで低重心な家※クラフィットハウスの設計手法
1階に重心を置いた、シンプルで無駄の無い間取り計画。
家の形から耐震の強度をアップします。
2.許容応力度計算の実施
耐震等級を取得する前提ではなく、多角的な家の負荷を想定し、地震に耐えうる性能を担保した計算を実施する。
3.持続化出来る工法の選定※真壁サンドウィッチ工法
クラフィットハウスは工法にもこだわり、一時の性能ではなく、人生100年時代を安心して家族と過ごせる家づくりのご提案を用意しております。
デザインと性能、品質は三位一体。
安心とトキメキが続く家づくりをご提案させて下さい。