Life design LABO 家づくりQ&A

【家づくりQ&A】 耐震・免震・制震の違いってなんですか?

投稿日:2020年8月20日 更新日:

みなさんこんにちは、クラフィットハウス・設計の谷口です。

家づくりで多くのお客さまと接していると、様々なご質問をいただきます。
その中から、みなさんのお役にも立ちそうなポイントについて、時々こちらのコーナーに回答を掲載させていただこうと思います。

今回いただいた質問は
「耐震・免震・制震の違いってなんですか?」
です。

家を建てる際、「どれだけ地震に強いか」はとても気になるポイントですよね。
「耐震」とか「免震」「制震」という言葉は確かに良く聞きます。

ざっくりとこの3つの違いをご説明すると、
まず「耐震」は、家を堅く強く造って、地震の震動に対抗すること建物の強度についての基準です。
次に「免震」は、建物と地面の間に鉄球や積層ゴム製の免震装置を設置して、建物を地面から絶縁することで振動を伝えないようにすること
そして「制震」は、建物内部に制震ダンパーを設置して、地震のエネルギーを吸収し振動を抑えること、をそれぞれ意味しています。

そしてこの中で、建築基準法で義務付けられているのが「耐震」
つまり建物を新築する際には、一定の耐震性能を「必ず確保」しなくてはなりません。
「耐震等級1」は「数百年に1度発生する地震に対して倒壊・崩壊しない強度」で、すべての新築住宅が耐震等級1以上の性能を確保することが義務付けられているのです。

それに対して「免震」や「制震」には法的な強制力がありません。
ですから、「耐震性能を確保」したうえで検討するということになりますが、
「免震構造」も「制震構造」も、「プラスアルファ」なので費用もそれなりにかかります。

それよりもむしろ、私たち設計の立場としては、
複雑なデザインや無理なプランにすることで耐震性能を損なわないことが重要だと考えます。
しっかりと耐震性能を確保することはもちろん、そもそも丈夫な構造になるようなデザインにする。
シンプルな建物ほど強い。これは構造上の自明の理です。

住宅はアート作品ではなく、命を守る大切な箱。
私たちはそのことを肝に銘じて、「カッコ良くて丈夫」な住まいをご提案しています。

-Life design LABO, 家づくりQ&A

関連記事

【クラフィットハウスの事例から】 ガレージをデザインした家

  みなさんこんにちは、クラフィットハウスです。 見た目だけじゃなく、「かっこいい暮らし」「かっこいい人生」をつくり出すクラフィットハウスの仕事を、 事例をご覧いただきながらご説明していくこ …

【クラフィットハウスの家づくり】 お客さまの「実感」「納得」を大切に

みなさんこんにちは、クラフィットハウスです。 私たちのつくり出す「賢くてかっこいい家」。 「かっこいい」という言葉に誤解を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、 家はアートではありません。 あくま …

地震の後までを見据えた「本当の耐震性能」

地震の後までを見据えた「本当の耐震性能」   耐震等級と計算方法について   「耐震等級2」「耐震等級3」を取得可能   耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表わす指標 …

福井にぴったりの「断熱性能」

新築時の快適をずっとキープ! 福井にぴったりの「断熱性能」   夏は蒸し暑く、冬は積雪と寒さが厳しい福井の気候。 この暑さや寒さを防げない家は、暮らしの満足度が下がり、健康面にも悪影響を及ぼ …

快適がずっと続く「気密性能」

徹底した品質管理で実現! 快適がずっと続く「気密性能」   気密性とは、家の隙間を減らし、室外と室内の空気の出入りを少なくする性能のこと。 その性能レベルは「C値」と言われる指標で表し、数値 …

Copyright CRAFIT HOUSE , 2020 All Rights Reserved.
CRAFIT HOUSEの家作りがよく分かる!!資料請求はこちら